【グループ展参加】育児中イラストレーターにとっては過酷な挑戦
こんにちは十時です。
6月初旬にグループ展参加のお声かけをいただき私も参加します。
場所は西鉄天神駅の改札口付近、三越と警固公園の間の通路にあるパークサイドギャラリーです。
今回、展示会の主催者オフィス メントアーの山口みどり先生。
生け花の師範の資格をお持ちで、花育インストラクターや、フラワーアートカウンセリングの講師をされています。
私には、花にちなんだイラストを展示してみないか、というありがたーいお声かけでした。
育児真っ最中のイラストレーターの私が、グループ展とはいえ、作品展に参加してみたことで何を感じたか、また、実際の生活にどう影響したかを記事にしてみたいと思います。
これから作品展をされる主婦兼業イラストレーターさんの参考(一例に過ぎませんが)になれば幸いです。
SNS発信の時代に作品展をわざわざする理由とは
気軽に参加できない理由
実は参加するかしないか、ものすご〜〜く悩みました。
展示期間は8/6~8/19。
ということは、約2ヶ月足らずで最低でも約10点以上の作品を描かないといけない。
6日に1枚仕上げる計算。。
いやいや絵を描くだけなら、の計算。
実際にギャラリー展示でどうレイアウトするか、額装はどうするかを考えないといけないし、
印刷やさんに注文する必要があります。
ということは3日に1枚くらいのペースで描き終えないといけません。
経費だってかかります。
出展代(ギャラリー代)、印刷代、額装代金、、いくらかかるかざっと頭の中で計算するも皆目検討がつかない。
即答できずにいました。
はっきり言って描いた作品なんてInstagram、Facebookで発信できるしなー。。
お金もかからなきゃ手間もほんのちょっとしかかからない。
イラスト受注のお仕事だってあるかもしれないし、それ以外にも今の私には主婦業と母親業という家事育児といった重要な役割もある。。
三女の保育園送迎もあるし、習い事の車での送り迎え、宿題チェック、とにかく毎日がバタバタです。
ぜーったいキツイよ、やめとこ!
という気持ちがムクムク。
でももう一人の自分もいました。
出展料無料で多くの人に直でイラストを観てもらえる
実はパークサイドギャラリーに出展するのは今回が初めてではありません。
かれこれ18年ほど(定かではありませんが多分これくらい)前に、イラストレーターとしてまだ駆け出しの頃、やはりグループ展で参加したことがあります。
今になって思えばあんなイラストをよくも出展できたもんだ、というレベル低めの出来のイラストでしたが他のイラストレータもいたのでノリで出した感じです。^ ^
天神パークサイドギャラリーは出展資格があるものの、それさえクリアすれば出展料がかかりません。
今回、出展資格はOKとのことでした。
ということは作品展での大きなネック、ギャラリー代が無料。
これはチャンスといえばチャンスです。
通常のギャラリーなどでは出展料が数万円と聞いたこともありますから。
天神パークサイドギャラリーは100mほどの通路ギャラリーで、32箇所のウィンドウがあります。
観覧も無料で、天神を行き交う人々が歩きながら観ていけます。
そう、
どこで誰が観ているか分からない。
SNS発信しても観ない人にも視てもらえる。
かも。
それに主催者のみどり先生の言葉。
「十時さんだからこそ声かけをしたのよ!」
これは効きました!
挑戦をする
イラストレーターにとって作品展をする、というのは大きな実績に繋がると思っています。
それに
作品展をする
という大義名分は、きっと自分の尻をたたく(言葉〜!)意味にもなると思いました。
イラスト受注をした時だけイラストを描いてもなかなか筆が乗りませんが、
日々絵を描くことをしておけば、どんな依頼がきてもアイデアや手法がどんどん湧いてくるもんです。
なので、もともと比較的時間がある時はイラストを描いています。
ということはそういうこと。
どうせ描くなら作品展のためのイラストを描けばいいんです。
Instagramと違って紙面を直で観るのとは大違い、ごまかしも効きません。
全てがこの作品展のための描き下ろし、ということは2ヶ月で15点ほどの(増えてる、、、)絵が完成する、
ということ!
これは大きなチャレンジだ!
やって無駄なことはない!
「やって無駄なことはない!」
そう、これは45年生きてきた中で、身をもって言える言葉のひとつです。
その時は感じなくても、後になってよく思うのが
「あの時のあの経験は今のこれに繋がるのかー」
という経験、よくあります。
歳と重ねれば重ねるほど感じています。
なので娘たちにもくどいほど伝えています。
きっと右から左にスルーされていますがきっと分かる日がくるはず。
チャレンジしてみるか(遠い目)
「ぜひ参加させてください」
ということで、描く日々が始まりました。
※正直言って参加表明をした後、数回
やっぱやめようか
と思った日々。
みどり先生、不安定な私の気持ちを上手に奮い立たせていただき感謝しております!
時間を有効活用できる&効率UP↑
参加表明をしてすぐに、描く日々が始まりました。
朝4時〜家族が起きる7時までの3時間で描き、
子供達を小学校、保育園に送り出し、洗濯茶碗洗いをした後
日中の10〜17時までの時間で描く日々。
真夜中2時に目が覚めてそのまま朝まで描くこともありました。
もともと早朝時間を活用することは常日頃からしていたので、それが毎日になっただけのことです。
朝の静かで涼しい時間は気持ちがいいので作業がはかどります。
すると不思議なことに、数件の新規のご依頼が入り始めました。
しかも全て追加注文に繋がり一気に仕事が増えました。
絵を描いているので筆がのり、ご依頼のイラストもスムーズに描くことが出来ました。
しかも、クライアント様の反応は好評で、ご満足いただけている感!
そうなるとそりゃ、さらに気分は乗りますわな。
そういうわけで、今までにないほどの忙しさの中、作品展の作業時間は細切れ時間の中でこなしました。
むしろ普段より時間を上手に活用していた感じもあります。
私、ノッテルわー♪
充実感とやりがいでいっぱい^ ^
体壊すも旅行というご褒美があったから頑張れた
夏休みに入った子供たちを実家に預け、追い込みをかけました。
まとまった時間が出来ることは助かります!
細切れ時間とは違って集中できるんで絵も描きやすいんです。
それでたった3日間でしたが、ほぼ寝ずに作業しまくり。
最終的に17枚のイラストを仕上げ、そのほとんどを手作業でハレパネに貼っていきました。
イラストもいい感じに仕上げがり、あとはあのギャラリースペースにレイアウトするだけ〜〜!
と自己満に浸りました。
が直後、急なめまいに襲われ、体がだるくなり、寝込んでしまいました。
やはり寝不足は全ての元凶ですね、その後、薬でごまかしつつも高熱が出たり、嘔吐したりで体が壊れたと感じました。
私の自慢のひとつ、1日寝ておけばすぐ治る体。
今回は1週間ほど体調が戻らず参りました。
歳をとったことを痛く感じさせられました。
子供達にも随分かわいそうな思いをさせてしまいました。
ゆっくりと話し相手も出来ず、ふりかけご飯ばかり。
夜勤続きの夫にご飯を炊き忘れたことも。
そんなこんなで、私にとっては家事育児に支障をきたしてしまっていたので家族に迷惑かけたし、
両親には随分お世話になってしまいました。
両親が健康っていうのはそれだけでもありがたいことなのに子育てで甘えさせていただけることに心底感謝です。
それから、最後に頑張れたことのもうひとつの理由。
もともと我が家では今年の夏休みの計画、沖縄旅行を早々と予定していました。
29~31日の2泊3日の旅。
これがご褒美として待っていたのです。
絶対にこの旅行前に作品展の準備を完璧にしておく!
という強い思いがあったので段取りつけてこれまで頑張れたのだと思います。
沖縄旅行は瞬間的に終わってしまいました
兎にも角にも多くのエネルギーを要した作品展への参加です。
あとは作品展をやってどうだったか、またレポしていきたいと思っています。
では読んでくださりありがとうございました〜〜!